タイトル等
信州花フェスタ2019によせて 原田泰治と行く 花を見る旅
会場
諏訪市原田泰治美術館
会期
2019-04-18~2019-08-04
休催日
月曜[祝日開館]
5月21日[火]展示替え
観覧料
おとな820[720]円/中・高校生410[300]円/小学生200[100]円/障がい者等[おとな]410[300]円
[ ]内は20名様以上の団体料金
協賛・協力等
後援:長野県・第36回全国都市緑化信州フェア実行委員会・(一社)長野県観光機構・朝日新聞長野総局・信濃毎日新聞社・長野日報社・市民新聞グループ(7紙)・NHK長野放送局・SBC信越放送・NBS長野放送・TSBテレビ信州・abn長野朝日放送
概要
学校の帰り道、野の花をやたらと摘んで帰った思い出がある。とりわけ花が好きというわけではないが、母ちゃんは花が大好きであったからである。
子どもなりに、サイダーのビンへ色とりどりの花を生け、茶だんすの上にそっと置いておくと、野良仕事を終えた母ちゃんが、「まーきれいだねー」と、喜んでくれた。
気づいてほめてくれるものだから、野の花ばかりでなく、近所の庭の花を失敬してくることもあった。
母ちゃんには子ども心なりに気をつかっていた。
実は、僕が2歳の時、母ちゃんは亡くなってしまった。そして、新しい母ちゃんに育てられた。
だから、今思い出してもその時の複雑な気持ちはわからないが、母ちゃんが喜んでくれるその笑顔を見ると、安心したような気がする。
僕の描く絵には花が多い。子どもの頃、野の花を摘んだように、どんな小さな雑草の花でも描きこんでしまう。特に紫色の花には、つい目がいってしまう。
春の[桐の花]、夏の[つゆ草]、秋の[松虫草]など、ほんの一例だがよく描いてしまう。小さく、きゃしゃで、可憐な花ほどいとおしい。厳しい冬を土の中でじっと我慢し、春にそっと咲く。もしかすると、誰も気づかず散り、翌年の春まで待つからだ。
春の風が吹き始める季節がやってくると、アトリエにいてもそわそわして落ち着かない。
きっと風にのった花便りが、僕を旅に誘うからである。
原田泰治[講談社「原田泰治と行く 花を見る旅」より]
展示替え情報
5月21日[火]展示替え
ホームページ
http://www.taizi-artmuseum.jp/product/%e8%8a%b1%e3%82%92%e8%a6%8b%e3%82%8b%e6%97%85/
会場住所
〒392-0010
長野県諏訪市渋崎1792-375
交通案内
[JRご利用の場合]
中央本線 上諏訪駅下車 (美術館まで約2km)
バス・タクシー:約10分、 徒歩:諏訪湖畔沿いに30分

[車でお越しの場合]
中央自動車道・諏訪ICから10分 (約5km)

[バスをご利用の場合]
JR 上諏訪駅から約10分 大人150円、小人80円
ホームページ
http://www.taizi-artmuseum.jp
長野県諏訪市渋崎1792-375
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