古来より、人々を魅了続けてきた物語。ストーリー性を持った中国や日本の古典文学、芸能、演劇などは絵画にも数多く描かれてきました。例えば、平安時代に書かれた源氏物語などは、その後、さまざまな時代の画家たちによって作品として描かれ、多くの人々が目にしています。
本展では、歌舞伎の登場人物を描いた歌川国貞《擬五行尽之内火》、名取春仙《六世尾上梅幸・お夏》や日本の古典文学を題材にした髙山辰雄《源氏物語》、能・謡曲を題材にした森田曠平《隅田川》など文学・演劇などが源泉となって制作された作品から、幸松春浦《雨情》等、絵画に抒情性・物語性を持つ作品など“人と物語”に関する作品を紹介します。