竹久夢二は、生誕120年を迎える今日においても、いまだ大正浪漫の香りがあせることない抒情的な作品で多くの人を魅了し続けています。夢二の絵は「夢二式美人」で有名な女性像や旅情あふれる作品で有名ですが、もともと詩人を目指していた夢二にとって、空想の世界、無垢の世界も重要なテーマのひとつで、こども絵などにも秀逸な作品を残しています。 この展覧会では、代表作とされる夢二の肉筆画を中心に、挿絵やデザインの原画なども含め、各地の主要なコレクションから約140点のご出品をいただき、かつてないスケールで夢二の全貌に迫ります。また、夢二は郡山をはじめ、福島県内にも何度も訪れた、当地にとってゆかりの深い作家でもあります。今回は県内で描かれた作品、足跡も紹介します。 今年の夏は、ほんとうの夢二に逢えます。