タイトル等
G3-Vol.127
田中栄一展 太古の鼓動
会場
熊本市現代美術館
GⅢギャラリー
*GⅢ(ギャラリーⅢ)は、隈本・九州ゆかりのアーティストを紹介するスペースです。
会期
2019-02-14~2019-04-21
休催日
火曜日休館
開催時間
10:00~20:00
観覧料
入場無料
主催者
熊本市現代美術館[熊本市・公益財団法人熊本市美術文化振興財団]
概要
太古の鼓動
一秒も一億年も同じ時の世界
想像は心のエネルギー源だ
田中栄一

田中栄一 色彩と時間
写真家の個性を示すもののひとつは色彩感覚である。田中栄一のカラー写真は、どのようなロケーションでも、国際都市の路地のどぎつい原色のネオンも、手つかずの大自然の神々しい彩雲も、作品の一番の魅力は色彩の効果である。
とりわけ、オーストラリアのフレーザー島を主題とした《砂と記憶太古の鼓動》シリーズにおいて、田中は優れて繊細な色彩感覚を示す。アボリジニのパッチュラ族に「クガリKgari」(楽園)と呼ばれていたフレーザー島の独特な風景は田中を存分に刺激した。作品群には、砂丘の砂粒一粒ごとの色や、湖の水面のわずかな細波を縁取る光と影の色が丁寧に映し出される。本展では、縦横1メートルを超える大型ライトボックス4点での新作展示を通じて、鑑賞者は田中の見た光と色を体感することとなる。
さて、田中の代表作は、同じくフレーザー島を主題としたモノクロ写真による《砂と記憶》シリーズである。田中は、モノクロ撮影によってフレーザー島の砂丘の景色を抽象化し、今日に至るまでに経過した時間の長さと、自然の造形美を強調する。この作品群は、フレーザー島の所在地であるクイーンズランド州のクイーンズランド・アートギャラリー&ギャラリー・オブ・モダンアート(QAGOMA)が収蔵しており、現地でも高い評価を得ている。
田中は、カラー写真において一瞬の美への愛おしさを示し、モノクロ写真において悠久の時への敬意を示す。田中が追究する美はどこか瑞々しく、ロマンが漂う。二度の大病を乗り越えての個展である。「これぞという写真を発表したい」という作家の意気込みはかつてないほどである。
冨澤治子(熊本市現代美術館学芸事業班主査・学芸員)
イベント情報
アーティストトーク
2月17日(日)
13:00-14:00
展示室内 入場無料

写真ワークショップ 講師:田中栄一(出品作家)
2月17日(日) 14:15-16:15 アートロフト
参加費500円 定員15名(要事前申込)
対象:小学生から大人まで(小学生は保護者と参加のこと)
会場住所
〒860-0845
熊本県熊本市中央区上通町2-3
交通案内
・美術館入口(びぷれす熊日会館3階)までは、通町筋電停又はバス停から徒歩1分です。電車通り側歩道から、エスカレーター又はエレベーターをご利用ください。
・「びぷれす熊日会館」の駐車場(有料)は、数に限りがあります。できるだけ公共交通機関をご利用ください。

JR九州をご利用の場合
・熊本駅から 市電またはバスで15分、通町筋下車
・新水前寺駅から 市電またはバスで10分、通町筋下車

航空機をご利用の場合
・阿蘇くまもと空港から 空港バスで40分、通町筋下車

高速バスをご利用の場合
・高速自動車道熊本インターから 車又は高速バスで30分、通町筋下車
ホームページ
https://www.camk.jp/
熊本県熊本市中央区上通町2-3
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