障がいのある方もない方も美術鑑賞に親しめる場を目標として、ユニバーサル美術館展を開催します。今回の開催テーマは、「視覚障がいのある方にも楽しめる展示」です。
鑑賞の面でも作品保存の面でも、安全に触ることができる作品を手で見る鑑賞や、点図などの鑑賞支援グッズ、また触覚だけに頼らず対話によってイメージを共有する鑑賞などの試みに、各地で関心が高まっています。当館でもそうした活動を実践しながら、様々な立場の人同士でイメージを寄せ合う鑑賞の可能性に気付いていきました。
本展でも、みる、ふれる、ことばにするといったことが、ばらばらに終わるのではなく、それらを寄せ合うことでより豊かな美術鑑賞の機会が生まれることを目標として、手で見るコーナーや音声ガイドなどが見えない人も見える人も含めた、交流のヒントとなるような美術館の姿を提案します。