白井嘉尚(しらいよしひさ)氏は昭和28年静岡県下田市出身の現代美術家で、昭和54年東京藝術大学大学院修士課程を卒業し、現在は静岡大学教育学部・地域創造学環で教授として絵画の指導に当たりながら、平成25年より文化庁助成によるアートマネジメント人材育成事業や、その一環として始まった美術展「めぐるりアート静岡」など、アートに関わる人材の育成や現代作家の作品を静岡から発信するプロジェクトに携わっています。
本展覧会では、1980年代から現在に至る、「フリー・ジグソーパズル」「シャーベットのように」「版によるドローイング」「森のなかの花」の各シリーズを網羅的に紹介します。白井氏の大学院卒業前後の作品から現在に至るまでのシリーズ作品の変遷より、アートに対する真摯な制作への姿勢や、それを広く親しんでもらおうとする多彩な試みを感じていただければ幸いです。