江戸時代には「子宝」、「七歳までは神のうち」という言葉があるように、子どもをとても大切にしました。近年の江戸文化研究で子どもを描いた浮世絵が驚くほどたくさんあることが分かり、江戸の子ども文化は世界に類を見ないほど豊かであったことが見えてきました。そこには、江戸の子どもたちの元気に遊ぶ生き生きとした姿があります。創造力を育む玩具があり、また、ぬくもりある社会に母子の愛情が溢れていました。この度の展覧会は新発見のジャンル、江戸から明治のこども浮世絵を「子どもの遊び」「おもちゃ絵」「母子の愛情」「伝説と英雄」に分けて紹介します。