タイトル等
地平線の夢 昭和10年代の幻想絵画
Dreams of the Horizon : Fantastic Paintings in Japan 1935-1945
会場
東京国立近代美術館
会期
2003-06-03~2003-07-21
休催日
月曜日(7/21は開館)
開催時間
10:00~17:00。金曜日は20:00まで(入館は閉館の30分前まで)
観覧料
一般 630(510)円
大学生 340(250)円
高校生 250(140)円
小中生 無料
※( )内は20名以上の団体料金
主催者
東京国立近代美術館
概要
このたび、東京国立近代美術館では、「地平線の夢」と題した展覧会を開催いたします。当館は近代日本美術をさまざまな視点から検証してまいりましたが、今回、昭和10年代の洋画を、これまでとは異なった角度から見直してみるために、「地平線」をひとつのキーワードにいたしました。
この当時描かれた、広大な地平線を背景とした幻想的な風景画は、これまでひとくくりにしてシュルレアリスムの画家サルヴァドール・ダリの形式的な模倣と片づけられてきたように思われます。しかし同時代の絵画を広く見渡してみると、直接的にダリの影響を受けたもの以外にも、地平線の印象的に描かれた作品が少なくないことがわかります。それは例えば古代ギリシアや古代遺跡のイメージを描いたもの、あるいはまた大陸の広大な風景に題材を得たものなどです。このことから、当時の閉塞した社会状況の中で、理想郷のようなものを憧れる気持ちが、画家たちに共通して地平線を描かせたのだと考えられます。 彼らが描いた理想郷を、現実逃避として片づけるわけにはいきません。「ユートピア」という言葉を創出した16世紀イギリスの思想家トマス・モアが、理想的な「どこにもない国」を語ることで当時の現実の社会の欠陥を批判しようとしたように、昭和10年代に理想郷を描き出すことは、当時の画家たちにとって時代の危機意識と表裏をなすものであったとはいえないでしょうか。
本展覧会は、昭和10年代の洋画家26名による、地平線を描いた幻想的な絵画約80点を集め、それらを従来通りシュルレアリスムなど西洋美術との影響関係から論じるのではなく、描かれた内容や構図の分析を通して当時の画家たちの問題意識を探り、あわせて画家と社会との関係という、今日にも通じるテーマについても考察を試みようとするものです。
ホームページ
http://www.momat.go.jp
展覧会問合せ先
03-5777-8600(ハローダイヤル)
会場住所
〒102-8322
東京都千代田区北の丸公園3-1
交通案内
東京メトロ東西線 竹橋駅 1b出口 徒歩3分
ホームページ
https://www.momat.go.jp/
会場問合せ先
03-5777-8600(ハローダイヤル)
東京都千代田区北の丸公園3-1
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