江戸時代は、町人文化が大きく花開いた時代です。中でも江戸時代当世の風俗画である浮世絵は、演劇や風俗、風景など実に多種多様な題材で世相を映し出しており、流行や好みを反映した娯楽や情報源となりました。広く庶民に伝わった浮世絵は、手に入りやすい文化として、生活の中にとけこんでいったのでした。
この展覧会では、江戸の絵師や版元が工夫をこらして手がけ、機知に富んだ「遊び絵」の世界を、謎解き、隠し絵、文字絵、身振絵、影絵など、7つの章で紹介します。浮世絵の美に江戸の洒落が加わり、好奇心と想像力が刺激される遊び絵を、ご家族皆さんでお楽しみください。さぁて、江戸を沸かしたユーモアを、とくとご覧にいれやしょう!