現代工芸美術展の東海展を古川美術館、分館爲三郎記念館の両館にて開催します。
用と美を兼ね揃えた工芸には、機能を主としつつ美的な処理を行う工業製品のデザインや、合理性と経済的思想から生活過程に随伴する生活工芸、ハンドメイドにこだわるクラフトなどその分野は多岐にわたります。しかしそこには、現代に生き、現代の感性で自らの世界観を追究しそれを造形化するために工芸素材を駆使し、工芸美を追究する作家の姿勢が根底にあります。
本展ではそうした今を生きる工芸の姿を紹介します。日本全国主要都市を巡回する本展は、人石川の名窯大樋焼の芸術院会員大樋年朗、同じく芸術院会員人形作家の奥田小由女、金属の宮田亮平、陶芸の亀井勝、曽根洋司をはじめ約120点の作品を一堂に公開します。
今を生き、命を灯す現代工芸の美を楽しみください。