タイトル等
長谷川利行展
藝術に生き、雑踏に死す―
会場
福島県立美術館
会期
2018-03-24~2018-04-22
休催日
毎週月曜日
開催時間
9時30分~17時
(入館は16時30分まで)
観覧料
観覧料=一般・大学生1,000(800)円/高校生600(500)円/小・中学生400(300)円
*( )内は20名以上の団体料金
主催者
福島県立美術館
協賛・協力等
協力=長谷川利行の会 企画協力=一般社団法人INDEPENDENT
概要
戦前の昭和を破天荒に生きた画家・長谷川利行(はせがわとしゆき、1891-1940)。利行は、原色そのままの色づかい、速写による奔放な筆致、そして短く激しい生涯のため、時に日本のゴッホとも呼ばれます。
1891(明治24)年、京都山科に生まれた利行は、多感な青春時代を文学に傾倒し、自ら歌集『木葦集(もくいしゅう)』も出版します。30歳頃、関東大震災前に上京し、その後絵画を志すと、36歳の時、第14回二科展で樗牛賞(ちょぎゅうしょう)受賞、また翌年には一九三〇年協会展で奨励賞を受けるなど、一気に天賦の才能を開花させました。「リコウ」と愛称され、靉光(あいみつ)や井上長三郎、吉井忠ら池袋モンパルナスの作家にも影響を与え、一部に熱狂的な支持者やコレクターを生みました。しかし生来の放浪癖から生活は破綻し、極貧のうちに東京市養育院にで誰に看取られることなく、1940(昭和15)年、49歳の生涯を閉じたのです。その生き様はいまや伝説となって、さらなる熱気をはらんでいます。
関東大震災後の不安な世相とファシズムが世界を席巻しつつあった昭和初期。カフェやレヴュー、モボ・モガといったカタカナ言葉が氾濫し、エロ・グロ・ナンセンスとよばれた猥雑(わいざつ)で喧騒にみちた都市文化が花開きます。この展覧会は、浅草や新宿などの風景や、対象の本質のみを速筆でとらえた人物画、ほとばしる色彩による生命感豊かな裸婦像など、油彩、水彩、素描など、新発見作品をふくむ代表作約140点により、長谷川利行の画業を紹介するものです。不安の時代に、芸術の至高だけを目指し、ホームレス同然で果てた画家の“生き様”を通して、「生きること」と「描くこと」の原点をもう一度見つめ直します。
イベント情報
*くわしくはホームページでご確認下さい。
●講演会
4月8日(日)14時~15時30分〔美術館講堂にて、聴講無料〕 講師:原田光(本展監修者、元岩手県立美術館長)
「雑踏の美学」

●ゲストトーク
3月24日(土)14時~15時〔展示室にて、要企画展観覧券〕 講師:小林真結(府中市美術館学芸員)

●ギャラリートーク
①3月25日(日)/②4月7日(土)/③4月13日(金)いずれも14時~15時〔展示室にて、要企画展観覧券〕

●創作プログラム
4月14日(土)10時~15時〔実習室〕「自画像を描く~自分を見つめる~」 講師:齋藤隆氏(画家) *事前申し込み制

●キッズ・プログラム
4月1日(日)10時~15時〔実習室〕「ペタコロサッサ★★油絵ってたのしいね!」 講師:油井瑞樹氏(画家) *事前申し込み制
会場住所
〒960-8003
福島県福島市森合字西養山1
交通案内
●電車で―――JR福島駅東口より福島交通 飯坂線「美術館図書館前駅」下車 徒歩2分
●バスで―――JR福島駅東口より福島交通バス9番乗場から市内循環ももりん2コース「県立美術館入口」下車 徒歩3分
●タクシーで―JR福島駅東口、西口より約5分
●車で――――東北自動車道で福島飯坂I.C.より約15分、福島西I.C.より約20分
ホームページ
https://art-museum.fcs.ed.jp
福島県福島市森合字西養山1
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