野原邦彦は、楠や欅などを用いて、自身の身の周りの何気ない瞬間や状況を反映した作品を制作しています。従来の具象彫刻に捉われず意表を突く造形的センスや、抽象的な表現として作品に施す鮮やかな色彩感覚が、独創的なアーティストです。また、国内外ギャラリーでの企画展や、アートフェアに
多数出品するなど、注目を集めています。
本展覧会では、木彫・ブロンズなどの新作と共に、200点以上の立体・平面作品を一堂に展示。また、一部の作品を“手で鑑賞する”をテーマとし、直接触れることが出来ます。殆どの美術館では、作品に触れることは禁止されていますが、手で触れることで木の温もりや香り、彫り跡などのディティールをダイレクトに感じていただけます。また、野原が普段制作をしているアトリエを美術館内に再現し、公開制作を行います。作品が完成に近づいていく過程を間近でご覧いただける貴重な機会となります。本展を通して、野原邦彦の世界観を紹介いたします。