今年、開館40周年を迎える東京国立近代美術館工芸館は、2020年を目標に、石川県へ移転します。これまで工芸館では、明治以降から近現代の作家による作品を、約3700点以上収集してきました。そこで開館に向け、昨年に引き続き、工芸館のコレクション展を、石川県立美術館にて開催いたします。本年度は、「陶磁」分野から、約50点をご紹介いたします。
陶土や磁土を焼成する工程から、「やきもの」という言葉で親しまれてきた陶磁。色絵、三彩、金銀彩、瀬戸黒、染付、青磁、白磁、焼締…、色や質感を生み出す技法は、並べだしたらキリがありません。また、今日では、茶碗や皿、花器からオブジェまで、形の選択肢も広がりをみせています。本展では、「いろいろ」に表現された陶磁の造形をお楽しみください。