タイトル等
開館5周年記念特別展 大森運夫素描展
会場
須玉美術館
会期
2003-04-01~2003-06-15
休催日
月曜日(月曜日が祝日の場合翌火曜日)
開催時間
AM 9:30~17:00(入館は16:30迄)
観覧料
大人700円 高大生500円 小中生300円
概要
大森運夫は新制作展、創画展を中心に活動を続ける日本画の重鎮です。彼は33歳の時、画家・中村正義の影響で日本画を学び始め、45歳で教職を辞し画家に転身しました。当時の画題は、底辺で生きる労働者や母子など社会性の強いもので、表現は力強いながら暗く泥臭いものでした。渡欧を機にロマネスク美術に魅せられた大森は、明るく洗練された作風で制作を始め、また日本の伝統的な祭り・民俗芸能に主題を見出し、生命力あふれる作品を次々と発表します。やがて東北地方の女性を題材に美の表現を追及。さらに、浄瑠璃人形というテーマを得、人形に仮託して人間の情念を描き出す幽玄な作品で完成期を迎えます。画題、画風は変化しても、幼くして父を亡くし、貧困、闘病、戦争と、深く人間の業を見据えてきた大森の鋭くも人間愛に充ちた視点は通底しています。彼が創る画面では、一見美とは無縁なもの――悲哀、怨念、絶望までも――が見事に昇華していきます。
本展では、そんな大森作品の源ともいえる素描を紹介します。一貫して人物――人間の性――が描かれる本画に対し、風景や建物などの題材が観られるのも素描の魅力でしょう。1990年代から取り組み始めた仏像の写生では、静謐な画面に大森芸術が目指す“物に宿る歴史の抽出”が果たされています。画家のより新鮮な感覚が息づく素描の世界をご堪能下さい。
ホームページ
http://sukui.jp/sutamamuseum/
展覧会問合せ先
Tel:0551-42-5007 Fax:0551-42-5091
会場住所
〒408-0112
山梨県北杜市須玉町若神子4495-18
交通案内
JR中央本線・日野春駅よりタクシー7分、または韮崎駅よりタクシー15分
中央道・須玉ICより5分
山梨県北杜市須玉町若神子4495-18
Webcat plus 展覧会タイトル等から関連資料を連想検索