タイトル等
ジル・サックシック展
-深く静謐な世界を描く執念-
会場
名古屋画廊
会期
2017-09-30~2017-10-07
概要
深く静謐な世界を描く執念
フラッシュで目がくらみ、ボリュームいっぱいの騒音で耳を聾された我ら現代人の関心をひくのは、もはや容易ではない。マスメディアの手を借りないことには我々のたるんだ琴線をふるわすことはできないのだ。しかもそこにはオブラートに包んで呑みやすくした起爆剤も巧い具合に仕込まねばならない。いまやそれはどんな領域にも共通しているように見える。ますますエスカレートするゲームと金切り声から、絵描きでさえ免れられない。映画にひとあし遅れて絵画もトーキーになった。その結果、聞く者に劣等感を与える言い回しで勝手な個性を主張する、はったりだけの絵描きが世にあふれた。彼らの口の端からこぼれ落ちる言葉をいくつか拾い集めるだけでも、おおいに役立ちそうだ。「時間的構造化」、「直観的主観性」、「個別的心理現象学」、もちろんまだまだある。たまたま拾いあげるそんな言葉だけで、文章はいかにもそれらしく、知的かつ手短かにまとまるに違いない。だがわたしは、その手を諦めざるを得なかった。そもそも勘違いばかりのエリートを喜ばせる気などなく、犠牲覚悟でいっさいの妥協を拒むサックシックにそんな欺瞞は通用しないからだ。常人ならば、木っ端微塵にくだかれただろう厄介な大渦に巻き込まれたというのに、彼は深く静謐な世界を描く執念とともに再びおもてに浮かび出た。自分を取り巻く現実にかかずらうことなく生みだされる作品こそ、真のフィクションとはいえないだろうか。
イベント情報
【関連講演会】
「吾が友、ジル・サックシックとの歩み」
講師:土井隆志(美術評論家) 9月30日[土] 11:00 a. m.~12:00p. m
アート倶楽部カルチェ・ラタン、名古屋池下
URL:http://www.quartier-latin.jp Tel.052-751-8033 ※要予約
会場住所
〒460-0008
愛知県名古屋市中区栄1-12-10
交通案内
【公共機関で…】
地下鉄東山線または鶴舞線で伏見駅下車(名古屋駅から地下鉄東山線で一駅)地下鉄伏見駅6番出口(御園座口)より直進約100メートル

【お車で…】
広小路伏見交差点を南へ約100m直進し、三蔵(みつくら)交差点の南西のカド ※お車は西隣の秋月パークをご利用ください。
ホームページ
http://www.nagoyagallery.co.jp/
愛知県名古屋市中区栄1-12-10
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