11月-12月のTARO NASUではニューヨーク在住のアーティスト、ミカ・タジマによる個展「TOUCHLESS」を開催いたします。ミカ・タジマは人々の生活を密かに包囲しているテクノロジーに焦点をあて、人間と人工物の関係を通して、人間が自ら作り出した環境や社会について考察してきました。本展は新作となるインスタレーション、映像、彫刻作品によって構成されます。
タジマは今回、高度に産業化・情報化した社会において、私たちがどのように主体として形作られているのかという問題に焦点を当てています。人間を取り巻く環境や諸技術。外部に対する生理的な反応が埋め込まれた身体。そしてそれに反する「心」という働き。本展はそれらの相互干渉が生み出す、制御と服従、共振と反発、拘束と自由の関係を扱うものです。