本展タイトルである「desire line」は、日本語で「けもの道」を意味します。今年2017年フロリダのラウシェンバーグレジデンシーで滞在制作した際、そこにけもの道があり、森の中でヒトが踏み固めることで自然発生的にできる道の面白さを感じてこのタイトルを思いついたといいます。
本展では約12点の新作を発表致します。出展作の「Miroiise」「Moonstone」は、大理石やローズウッドの根を素材とし、彼の3次元作品の探求においてより抽象的かつ深みのある方向性が表現されています。また、新しい大規模のドローイングは、自然界の顔料を使って細く裁断された竹の棒を繰り返し紙の上に押し当てて制作されており、作品平面の中に響き合うリズミカルな線を生み出しています。これらの作品は、今年のヴェネツィア・ビエンナーレで展示したドローイング作品の発展形となります。
待望のソピアップ・ピッチ日本での初個展、是非この貴重な機会にご高覧くださいませ。