タイトル等
紙の上の建築 日本の建築ドローイング1970s – 1990s
会場
文化庁 国立近現代建築資料館
会期
2017-10-31~2018-02-04
休催日
11月25日[土]・12月29日[金]-1月3日[水]
開催時間
10:00~16:30
主催者
文化庁
協賛・協力等
協力:公益財団法人 東京都公園協会
企画:文化庁 国立近現代建築資料館
概要
建築におけるドローイングとは、一般的には「図面」のことです。その中にはスタディのためのスケッチから設計図、施工図、プレゼンテーションのために美しく着彩され陰影を施されたレンダリングなどが含まれます。しかし、ときに建築家たちは、このような設計―施工のプロセスからは相対的に自立した世界を紙の上に追求しました。
日本では特に大阪万博以後1970年代から1980年代にかけて、建築ドローイングの表現は大きな飛躍をみせます。ポスト戦後という時代に、建築家たちは実務上の要求を超えて、多くのエネルギーをドローイングに注いでいきます。画面は大きくなり、技法は多様化し、ひとつの独立した作品として鑑賞されるものとなります。建築家たちは何故それらを描いたのか。彼らが紙の上に求めたものは何だったのか。ひとつの建物が竣工するということだけでは必ずしも完成しない、建築家のヴィジョンがそこには示されています。
1990年代にCAD(computer-aided design)が普及してからは、設計図書が手で描かれることもなくなり、ドローイングによる表現は衰退していきます。ポスト戦後の建築家たちが描いたドローイングは、時代の中でどのような意義を持っていたのか、今それらは私たちに何を問いかけるのか。そのことを考えるために本展示は生まれました。

出展建築家
渡邊洋治、磯崎新、藤井博巳、原広司、相田武文、象設計集団、安藤忠雄、毛綱毅曠、鈴木了二、山本理顕、高松伸

ゲストキュレーター
戸田 穣(金沢工業大学准教授)
朽木順綱(大阪工業大学准教授)
日埜直彦(日埜建築設計事務所、芝浦工業大学非常勤講師)
元岡展久(お茶の水女子大学准教授)
イベント情報
シンポジウム
建築ドローイングと日本建築 1970s - 1990s
12月2日[土] 14:00-16:00
植田実(住まいの図書館出版局編集長)×中谷礼仁(歴史工学家、早稲田大学教授)
司会:戸田穣(金沢工業大学准教授)
会場:建築家会館 大ホール
定員:120名(当日先着順・参加費無料)

ギャラリートーク1
11月4日[土] 14:00- 建築ドローイングの時代
塚本由晴(アトリエ・ワン、東京工業大学教授)

ギャラリートーク2
12月17日[日] 14:00- Possibilities on Papers 紙の上の可能性
ケン・タダシ・オオシマ(ワシントン大学教授)

ギャラリートーク3
1月20日[土] 14:00- 毛綱毅曠とその時代
藤塚光政(写真家)×難波和彦(当館主任建築資料調査官、東京大学名誉教授)


ギャラリートーク4
1月27日[土]14:00-
ゲストキュレーターによる作品解説

出演者は都合により変更する場合がございます。
イベントの詳細については、当館ホームページでご確認ください。
http://nama.bunka.go.jp
ホームページ
http://nama.bunka.go.jp/kikak/kikak/1710/
会場住所
〒113-8553
東京都文京区湯島4-6-15
交通案内
千代田線「湯島」下車 徒歩3分 / 銀座線「上野広小路」下車 徒歩10分 / 大江戸線「上野御徒町」下車 徒歩10分 / 山手線「御徒町」下車 徒歩15分
ホームページ
http://nama.bunka.go.jp/
東京都文京区湯島4-6-15
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