プラスワイギャラリーでは本年10月より2018年4月にかけて、北辻良央の全版画を3期にわたり紹介いたします。
北辻良央(1948-)はポストもの派の作家として位置付けられます。70年代は記憶や反復によるコンセプチュアルな作品、80年代以降はオブジェ彫刻を中心とした物語性
のある作品や場と深く関わるインスタレーション的な作品などで知られています。その制作はオブジェ、彫刻、ドローイング、版画、映像など手法は多岐にわたります。来年は作家経歴50年を迎えますが、今回は版画に焦点を当てその制作を年代順に辿ります。第1期は、70年代の版画プロセスに主眼を置いた概念的な作品群を中心とし、80年代の詩的イメージの萌芽までを展示します。どうぞご高覧くださいませ。