トルコ共和国中央銀行の絵画コレクションは、その多様性、質の高さ、および現代性といった観点からみて、美術館に優るとも劣らないレベルの高いものであり、トルコ政府関連施設のコレクションの中でも、傑出した地位を築いています。
「2003年日本におけるトルコ年」にあたり、本展ではそのコレクションから特別展示を行います。東西の文化の交差地点にあり、歴史と文化の宝庫であるイスタンブールをテーマとし、その土地の持つさまざまな表情を描いたアカデミックな作品と、現代世界の状況に敏感に反応し、さまざまな技法で描かれたコンテンポラリー作品から、あわせて33点を選び、展観します。トルコ共和国建国以来の共和主義的理想と、芸術によるその実現のために、芸術家とその創作活動を奨励することを目的として形成されてきたコレクションの意義をうかがい知る機会となりことでしょう。