「もの」が溢れる現代にあって、「もの」に愛情を注ぎ、丁寧に向き合うことはむしろ容易ではありません。しかし、身の回りをゆっくりと見渡してみれば、しっくりと手に馴染み、気持ちをなごませてくれるものや、空間を生き生きとさせ、日常に一瞬の非日常をもたらしてくれるものが見つかるかもしれません。丁寧な手仕事や優れたデザインには、そんな「うつくしさ」が宿っています。
本展では、主に県内ゆかりの作家による工芸作品や、燕市出身のグラフィックデザイナー・亀倉雄策がコレクションしたガラス器、陶磁器、絵画など、新潟県立近代美術館・万代島美術館が所蔵する作品に加え、県内の企業が生産しているデザイナーズチェアやカトラリーなどをあわせて展示し、暮らしを彩る「うつくしいもの」をご紹介いたします。
併せて、昨年度に新しく新潟県立近代美術館、万代島美術館の所蔵となった作品の一部を展示いたします。