イギリスのウェールズ国立美術館は、1907年に設立された世界有数のコレクションを擁する美術館です。本展では、日本で約30年ぶりに公開される同館のコレクションから、19世紀のイキリスやフランスで活躍した画家たちによって制作された70点を超える珠玉の作品をご紹介します。
印象派の巨匠として知られるモネは、その特徴的な作風を確立する以前、普仏戦争の際にロンドン逃れ、イギリスの巨匠たちの作品に接します。とりわけ、ターナーらの風景画に魅了され、影響を受けたといわれています。
本展では、ターナーやコンスタブルといった印象派の先駆的動向にある「ロマン主義」をはじめとし、「リアリズム」を代表するクールべやミレー、ブーダンやロセッティらの作品で構成する「パリのサロンとロンドンのロイヤル・アカデミー」、モネやルノワールなどにみられる「印象派」、さらにヴラマンクらの作品を採り上げた「ホスト印象派とその後」の5章で構成いたします。英仏間の交流を中心としたヨーロッパ近代絵画の変遷をぜひご覧ください。