すべて見せます!朝倉文夫の猫作品
1964年の東京オリンピック開催が決まったとき、日本中の人々が歓喜し湧き立ちました。彫刻家朝倉文夫もそのひとりです。朝倉はオリンピックにあわせて「猫百態」展を企画し、出品作品の制作に没頭しますが、1月に急性骨髄性白血病を発症し、10月のオリンピックを見ることなく4月に没しました。
「猫百態」展は実現には至りませんでしたが、朝倉が制作した猫たちは今もわたしたちを魅了し続けています。本展では当館が所蔵する朝倉の全猫作品を展示するほか、制作の参考とした写真資料や朝倉が所蔵していた他作家の猫作品などをあわせてご紹介いたします。朝倉彫塑館の猫たちをお楽しみください。