県立近代美術館では、これまでに収集した作品を所蔵作品展で紹介しています。所蔵作品展は、作品の収集方針に則った「20世紀の人間像」「現代版画」「徳島ゆかりの美術」の3つのコーナーと、その時々に設ける「特集」コーナーで構成されています。今期の特集は、「新収蔵作品を中心に」です。
【特集 新収蔵作品を中心に】
今回の特集は、このたび新たにコレクションに加わった作品のお披露目です。
昨年度に当館では、このところ国際的な評価を高めている韓国の作家・ユン・ソクナム(尹錫男)の作品、現代美術作家・大西伸明の独自の技法による版画、徳島ゆかりでは、伊原宇三郎の洋画、中川健と三木文夫の日本画を収蔵しました。これらを既に収蔵している作品とあわせてご紹介します。(作品保護のため、6月5日に展示作品を一部入れ替えます。総出品点数18点)
【20世紀の人間像】
「20世紀の人間像」は、変革期となった明治以降の美術を、「人のかたち」を手がかりにして楽しんでいただくことができるテーマです。ここでは、所蔵作品を代表するピカソやクレーなどの絵画を展示するほか、「かたまり」「ひろがり」「うごき」をキーワードに彫刻作品をご覧いただきます。(出品点数21点)
【現代版画】
「50年代の版画」 会期:4月29日(土・祝)~5月21日(日)
「60年代の版画」 会期:5月23日(火)~6月18日(日)
「70年代の版画」 会期:6月20日(火)~7月17日(月・祝)
戦後の復興期から高度成長の時期にかけての、日本の版画作品を、年代を分けて紹介します。(総出品点数61点)
【徳島ゆかりの美術】
徳島県の美術館として、本県出身作家の作品、県外の作家による徳島の風景や風物を表した作品を、力を入れてコレクションしています。ここでは、伊原宇三郎(いはら うさぶろう)の油彩画、日下八光(くさか はっこう)の日本画、三宅克己(みやけ こっき)の水彩画などをご紹介します。春から夏にかけての風景画も展示します。(作品保護のため、6月5日に展示作品を一部入れ替えます。総出品点数20点)
このほかに、美術館ロビー、屋外展示場、彫刻の小径に12点を展示します。
・都合により内容が変更になる場合もあります。