錯聴効果のうち、短いループ音を聞き続けていると聞こえ方が変化することを「音脈分凝(おんみゃくぶんぎょう)」といいます。《ミキキキキミミ》は、この音脈分凝と「視聴覚統合」と呼ばれる知覚の仕組みを利用し,画面に表示されることば(音喩*)を手がかりとして、鑑賞者の音のループの聴き方を誘導しようという作品です。展示期間中に、ICC内のシアターでも作品上映を行なう予定です。
*音喩:日本の漫画において描き文字として表現される、オノマトペ(擬音語・擬態語)やそれに類する聴覚情報の視覚化のこと。本作品は,擬音語の音喩のみを対象とする。