いにしえの時代より、ガラスはその自由な造形や鮮やかな色彩、輝きによりあらゆる人々を魅了してきました。香油入れ、酒盃、リュトン、トンボ玉、白瑠璃碗…それは貴重な交易品、贈答品としてシルクロードを往き交う人々とともに、駱駝の背に揺られ、また帆船に積まれ、西はローマやエジプト、シリア、東は西安、慶州、そして奈良の正倉院へと運ばれてゆきました。このシルクロードの精華ともいうべきガラスの名品約250点を、古代メソポタミアからイスラム時代まで約3000年におよぶガラスの歴史と、その驚くべき“超絶”技法とともにご紹介いたします。平山郁夫が描くシルクロードの幻想世界をガラスの名品とともにご堪能ください。