タイトル等
~かおりを飾る~
珠玉の香合香炉展
会場
静嘉堂文庫美術館
会期
2017-06-17~2017-08-13
休催日
毎週月曜日(ただし7月17日は開館)、7月18日㊋
開催時間
午前10時~午後4時30分
(入館は午後4時まで)
観覧料
一般1000円、大高生700円(20名以上団体割引)
中学生以下無料
概要
古くは仏前に芳香を献ずるものであった香の文化は、仏教伝播とともわが国へ伝えられ、宗教上の用途とどまらず、貴族の生活を彩り、王朝文学の世界へも広がりをみせました。香をたき、聞きあてるための雅な香道具も発展し、日本が中国・宋~明との交易によって得た彫漆香合(ちょうしつこうごう)や古銅の香炉(こうろ)などは、鎌倉~室町時代の「唐物(からもの)」賞玩のなかで格式高く扱われ、しだいに茶道具へも取り込まれていきました。
香合とは香を入れる合子(ごうす)のこと、本来は香炉と組み合わせて用いられてきたものですが、“茶の湯”における炭点前(すみでまえ)の成立(16世紀末頃)によって香炉からはなれ、自由な素材・造形のものが登場します。漆芸香合、和物の陶磁香合、唐物の染付や色鮮やかな三彩の交趾(こうち)、赤絵(五彩)や青磁香合などがその例で、江戸初期より種類はじつに多様となりました。趣向豊かな香合は、茶席に飾られる場面も多く、今日でも人気の高い茶道具です。
本展では、静嘉堂所蔵の香合コレクションから優品を精選し、香炉の名品―重要文化財の野々村仁清(ののむらにんせい)作の香炉、中国陶磁の至宝である南宋官窯(なんそうかんよう)の青磁香炉、豪華な蒔絵(まきえ)の香道具もあわせ、総数約100件を公開するものです。
香を包み、運び、人の眼を楽しませ、“かおりを飾って”きた美しい器の数々を、緑濃い初夏の季節、静嘉堂でどうぞお楽しみ下さい。
イベント情報
◆講演会
各回とも、当日開館時より整理券配布(お一人様、一枚限定)。
午後1時15分開場、整理券の番号順にお入り頂きます。

①日時:7月9日㊐ 午後1時30分より、地階講堂にて 定員120名
講師:小池 富雄 氏(鶴見大学 文学部文化財学科 教授)
「香炉と香合-日本人が愛でた香りの道具-」

②日時:8月5日㊏ 午後1時30分より、地階講堂にて 定員120名
講師:畑 正高 氏((株)松栄堂 代表取締役社長)
「香りの文化史」

◆河野元昭館長と“特別ゲスト”とのおしゃべりトーク!
日時:7月23日㊐ 午前11時より、地階講堂にて 定員120名
特別ゲスト:赤沼 多佳 氏(三井記念美術館 参事)
「私の好きな茶道具ベスト10!<曜変入ってます!>」
※当日開館時より整理券配布(お一人様、一枚限定)。
午前10時45分開場、整理券の番号順にお入り頂きます。

◆学芸員による列品解説
6月24日㊏、7月29日㊏-午前11時~
7月13日㊍、8月10日㊍-午後2時~
展示替え情報
※会期中、一部展示替えを行います。
ホームページ
http://www.seikado.or.jp/exhibition/next.html
会場住所
〒157-0076
東京都世田谷区岡本2-23-1
交通案内
・東急大井町線/田園都市線(地下鉄半蔵門線直通)「二子玉川」駅下車、駅前④番バス乗場より東急コーチバス「玉31・32系統」で「静嘉堂文庫」下車、徒歩5分。または二子玉川駅のタクシーで約10分。
・小田急線「成城学園前」駅下車、南口バス乗場から二子玉川駅行きバスで「吉沢」下車、徒歩10分。
・駐車場が美術館前に約20台分あります。美術館入館のお客様は無料でご利用いだだけます。
ホームページ
http://www.seikado.or.jp/
東京都世田谷区岡本2-23-1
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