鎌倉時代の最末期、鎌倉幕府はどのような政治を行っていたのでしょうか。朝廷と幕府はどのような交渉をしたのでしょう。後醍醐天皇は、幕府打倒になぜ執念を燃やしたのでしょう。後醍醐天皇は公家一統の政治をめざして邁進しましたが、この時代の幕府にも朝廷にもさまざまな人のさまざまな思いがあったはずです。そのような問いかけに対し、この展示では鎌倉幕府の重臣であった金沢貞顕の視点から鎌倉幕府滅亡の物語を再構成しようとしています。北条高時の後継問題に端を発した嘉暦の騒動(1326年)から滅亡にいたる最後の8年間を鎌倉幕府の側からながめるとどうなるのか、ご観覧ください。