タイトル等
ヘルマン・ムテジウスとドイツ工作連盟:ドイツ近代デザインの諸相
[クッションから都市計画まで]
会場
東京国立近代美術館工芸館
会期
2003-01-18~2003-03-09
休催日
月曜日
開催時間
10:00~17:00(入館は16:30まで)
観覧料
一般 630(530)円
高大生 340(250)円
小中生 無料
※( )内は20名以上の団体料金
主催者
東京国立近代美術館、京都国立近代美術館
概要
20世紀に入り社会の産業化が進むにつれ、日常生活とそれを取り巻く様々なものの改良と向上が必須となってきました。そのような社会状況を背景として、1907年に芸術家・建築家・資本家そして政治家など様々な人々が参加し、芸術と産業の融合と近代化を掲げて「ドイツ工作連盟」は設立されました。その参加者には、ペーター・ベーレンスやリヒャルト・リーマーシュミット、カール・エルンスト・オストハウス、フリードリッヒ・ナウマンや若きグロピウスやタウト兄弟など錚々たる人々が含まれていました。「ドイツ工作連盟」の活動理念の一般への流布は、主に展覧会活動や出版活動を通し行われました。中でも1914年の第1回ドイツ工作連盟ケルン展と1927年にシュツゥットガルトで開催された「住居」展がよく知られています。
ドイツ近代デザインの発展を語る上で欠かすことのできないこの「ドイツ工作連盟」の中心的イデオローグとして活躍したのがドイツでのイギリスのアーツ・アンド・クラフツ運動の紹介者として知られ、若き日に日本滞在の経験を持つヘルマン・ムテジウスでした。ムテジウス(1861―1927)は、建築家として数多くの素晴らしい郊外住宅を設計する一方で、生涯ドイツ政府の官吏として、「ドイツ工作連盟」の理念でもある芸術と産業の近代化に尽力し、それを支える工芸学校教育システムの改革に腐心しました。また、彼の幅広い批評活動は、数々の書籍や新聞雑誌記事として公開され、当時のデザイン理念の動向に大きな影響を与えました。しかし、1914年のドイツ工作連盟展開催を機に起こった「規格論争」で連盟内の若い世代から批判を浴びたため、その後彼の活動が採り上げられる機会は残念ながらほとんどありませんでした。
ドイツおよび日本で所蔵されている作品・資料約250点で構成される本展では、20世紀初頭における近代デザインの動向を、ドイツ工作連盟の活動を中心に、バウハウスを金字塔とする従来の近代デザイン史の文脈から回顧するのではなく、ヘルマン・ムテジウスの言説から再構築することを目的としています。そうすることで、今まで見落とされがちであった様々な要因に光が当てられ、近代デザイン史に新たな視点を提供できるものと信じます。
ホームページ
http://www.momat.go.jp/
展覧会問合せ先
Tel.03-5777-8600(ハローダイヤル)
会場住所
〒102-0091
東京都千代田区北の丸公園1-1
交通案内
東京メトロ 東西線 竹橋駅 1b出口より 徒歩8分
東京メトロ 半蔵門線・東西線・都営新宿線 九段下駅出口2より 徒歩12分
ホームページ
https://www.momat.go.jp/cg/
会場問合せ先
03-5700-8600 (ハローダイヤル)
東京都千代田区北の丸公園1-1
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