岐阜県美術館の作品収集活動において中核の一つをなし、日本と外国の現代美術のジャンルで粒よりの作品群から成る「安藤基金コレクション」。開館20周年を記念して、本展は、10数年の間に成長してきたこのコレクションの主要な作品群を、企画展示室の広いスペースに一堂に展示します。
安藤基金コレクションの作品群は、じつに多彩でありながら、全体として20世紀後半のダイナミックな展開を浮かび上がらせつつあります。そこには、新しい表現に向けて、それぞれの作家が真摯に、また大胆に探究してきた、様々な試みが認められます。また、どこかユーモラスであったりして、親しみを感じさせる作品も見られます。
本展の会場は、20世紀後半に達成された革新を見直し、現代美術の楽しさにも接しながら、現代の美術をめぐる様々な発見の機会となることでしょう。