みなさんは「鳥」という言葉を聞いて、何を思うでしょうか。孔雀や鷹といった、具体的な鳥の姿を思い浮かべる人もいれば、鳴き声を真っ先に連想する人もいるでしょう。
さて、今年の干支は酉です。これにちなんで、今回は館蔵品の中から、鳥をモティーフにした作品を展示します。同じ題材を描いても、花鳥画の伝統に則った、優美かつ写実的な日本画の鳥と、鳥の持つ特徴や習性に、象徴や寓意を込めて描く洋画の鳥とでは、大きくその様子が異なります。また、青梅市ゆかりの工芸家・藤本能道にとっての鳥は、最も身近な愛すべきモティーフでした。各作家によるさまざまな鳥、約40点をお楽しみください。
なお、本展では平成27、28年度に新たに収蔵した12点の作品も、併せて初公開します。