タイトル等
「パラドックス」 ティム・ヘミングトン
会場
ヒノギャラリー
会期
2017-02-13~2017-03-04
概要
ヒノギャラリーでは2017年2月13日(月)より「パラドックス/ティム・ヘミングトン」を開催いたします。

『筋肉がぐっと張ったときのような緊張感と、流れ落ちる水のような流動性。ティム・ヘミングトンの絵画は人を惹きつけるパラドックスに満ちている。』-- トニー・ゴドフリー

キャンバスに現れた複雑なマチエールのなかに、さまざまな表情をのぞかせるティム・ヘミングトンの絵画。ときに上空から見た風景のように、ときに人体や飛び立つ鳥のように、しかし、それは何ものにも定義されず、すべては素材がもたらす偶然の生成により浮かび上がったかたちです。作家をも驚かせるほど予測不能に展開するそのマチエールは、荒々しく混沌とした美しさを湛えています。それとは対照的に、形態を切り取るように精緻な筆致で塗られた余白は、作品に秩序をもたらし、静謐さを与えています。混沌と秩序の均衡により生みだされるヘミングトンの絵画、そこに自然や人間といった生命の片鱗を垣間見るのは、それらもまた、秩序と混沌のなかに成立しているからなのかもしれません。

ヘミングトンはイギリスチェシャーのアートスクールを卒業後、オックスフォード大学ラスキン・スクール・オブ・アートにて美術学士を取得。古典絵画の技法を徹底的に学び、それらを現代の表現へと落とし込む実験的なアプローチを学生時代より試みてきました。卒業後はヨーロッパを中心に英国内外で個展を開催。2006年、日本への移住にともない、公的な場での発表からは一時距離を置きますが、その手を休めることなく制作を続けてきました。作家にとって本展《パラドックス》が日本での初の個展となります。西洋絵画の技巧を踏まえつつ、今や日本的な美意識や精神性をも内包したティム・ヘミングトンの絵画をどうぞご堪能くださいませ。
ホームページ
http://www.hinogallery.com/2017/1467/
会場住所
〒104-0042
東京都中央区入船2-4-3マスダビル1F
交通案内
●JR線・地下鉄日比谷線「八丁堀」A2番出口より徒歩5分
●地下鉄有楽町線「新富町」7番出口より徒歩5分
ホームページ
http://www.hinogallery.com/
東京都中央区入船2-4-3マスダビル1F
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