練馬区立美術館は、2015年に開館30年という記念の年を迎えました。中村善策(1901-83)の油彩《池畔新緑》(1978年)をコレクション第1号として迎え入れてから、この30年にわたって「日本近現代美術」を中心に作品を蒐集してきました。その数は、寄託作品も合わせ、約6,700点にのぼり、現在でも収蔵作品は毎年増え続け、また蒐集ジャンルも江戸絵画、西洋美術と少しずつ広がっています。美術館の核である収蔵作品の充実は、歴代学芸員の熱心な調査研究・蒐集活動に裏打ちされていますが、同時に貴重な作品をご寄贈・ご寄託くださった方々のご厚意によっても支えられていることを忘れてはなりません。
今回は、コレクション約6,700点から、江戸・明治の絵画、現代の美術、新収蔵作品や「館長の選ぶ1点」、など、様々な視点から厳選した約120点を紹介します。練馬区立美術館のコレクションをお楽しみください。