鳥は、その愛らしく美しい姿が、さまざまな美術工芸品の中に表されてきました。
夜明けを告げ、滋養豊かな卵や肉を与えてくれる身近な鶏から、千年を生き、仙人の乗り物とされてきた丹頂鶴、そして聖天子の誕生と共に姿を現すという想像上の瑞鳥・鳳凰まで、そのバラエティに富んだ美しい色と形を、人々はしばしば現世での利益、吉祥(めでたい印、よいきざし)への願いを込めて作品に表現し、鑑賞してきました。
本展示では、2017年の干支である酉にちなんで、鶏をはじめ、人々に幸福をもたらすさまざまな鳥たちの絵画を特集します。