「IN & OUT, あるいは飲&嘔吐」1992年大洋印刷企画の展覧会に出品した作品のタイトルでした。葛西薫さんが面白がって今回の展覧会に使ったらと勧められました。ではポスターもよろしくと押し付けました。今進行中の私の作品集、服部一成編集造本、葛西薫監修、ADP久保田啓子さんが出版してくれます。その本も『IN & OUT, あるいは飲&嘔吐』になりました。今年のはじめにDNP文化振興財団の北沢さんにgggで展覧会をすすめられ、これが最後とお引き受けしてから約一年毎日作りました。長い時間をかければいいものではないとこの年で悟りました。半ばで引返せなくなり開き直ることにしました。変なものになりました。変なものは好きですが段々自分のものとも思えなくなるほど変になりました。毎回この次はましなものをと思いつつ終わるのでしょう。前述のみなさんには一方ならぬお世話になりました。特にもう一人、我儘な私を支えてくれた白鳥奈津子さんにも。(N)