山喜多二郎太(1897ー1965)は、日展や光風会展に重厚で奔放な油彩画を発表し、同時に水墨画も得意とした異色の洋画家。その山喜多に、若き日の染織家・高木秋子は絵を学び、やがて風通織の技法で洗練された世界を築きました。2017年が、二人の生誕120年、100年にあたることから、師弟コンビの芸術を初めて関連させつつ紹介します。当館収蔵品に加え、直方谷尾美術館から山喜多の水墨画を、高木家から戦前期の油彩画や晩年期の受賞作等30点あまりを展示いたします。
そのほか小特集として、近年に寄贈、寄託を受けた小早川清、水上泰生らの近代日本画や江戸期の物語絵巻等を中心に、日本画の名品を一挙に展観いたします。