展示室に当館の茶室(古経楼・松寿庵・冨士見亭)の床の間の原寸模型をしつらえ、館蔵の茶道具のなかから名品を選び取合せ展示する。今回は、江戸時代初期の大名であり、新しい近世文化を代表する茶風をひらいた小堀遠州(1579~1647)を中心に展示を構成し、遠州が所持した茶入・茶碗、遠州が作った茶杓など約20点のゆかりの茶道具を選び展観します。また、遠州に先行する「武家の茶道」として、中国製の唐物道具を中心とした格式ある室町時代の「殿中の茶の湯」を再現した道具組の他、茶匠の消息(手紙)、懐石道具など約70点を展示します。