諏訪市美術館では、平成25年度から市内小中学校と連携した事業を続けています。上諏訪中学校(以降、上中)とは、平成26年度から、作品制作から展示までを連携しておこなうコラボレーション事業を実施しており、平成27年度は下諏訪出身の版画家、常田泰由(ときだやすよし)さん(1980年-)とコラボレーションしました。 今年度は、諏訪市出身で上諏訪中学校卒業生の画家・源馬菜穂さん(1985年-)をお迎えして、上中2学年の皆さんと、源馬さんとの制作、展示、鑑賞活動を展開します。
画面と色。単純な2つの構成要素で素朴に表現されているように見える作品は、私たちの前に、どこかの風景として現れます。源馬さんの作品からは、画面上に見て取れる豊かな色彩や筆運びの感じから、爽やかな風、寒い、暖かい、といった気温が感じられるようです。
源馬さんは「風景と自分が一体となる感覚を大切にして制作している」と語ります。今回の上中生とのワークショップでも、透明水彩絵の具を使用して、自分の感覚をもとにした「わたしの風景」を描きます。