遠江に残る木喰仏のうち、約9割にあたる32体が勢ぞろい!
その他、三河、駿河などから合わせて45体を展示します。
木喰五行【行道、明満。1718年(享保三)~1810年(文化七)】は、北海道から九州の鹿児島まで全国を行脚した江戸時代の遊行僧。60歳を過ぎてから90歳頃まで、各地の人々の求めに応じて一千体以上の仏像を刻みつづけました。ここ遠江の地にも独特のほほ笑みを浮かべた『木喰仏』が残されています。その素朴な美は、大正末期に民藝運動で知られる柳宗悦が見出し、今なお多くの人を魅了しています。遠江の地においてその作風が顕著となった、誰もが親しみを感じる木喰仏にスポットをあて、歌や書などの資料も合わせて55点を展示し、その魅力と背景に迫ります。