タイトル等
日比野克彦展
―ある時代の資料としての作品たち―
会場
宮崎県立美術館
会期
2002-11-23~2002-12-23
休催日
月曜日(12/23は開館)
開催時間
10:00~18:00(入館は17:30まで)
観覧料
大人 700(600)円
高大生 400(300)円
小中生 300(200)円
※( )内は、20名以上の団体料金
主催者
宮崎県立美術館
概要
「絵を描くためのまっ白い紙を前にすると、自分の中の時間が止まってしまい、イメージが動かなくなる。でも本来、絵を描くための紙ではないダンボールには、時間の流れや風化を感じることができた。だから、そこに自分のイメージを率直に表現することができたし、同時にこの素材自体は自分の求めていた色や質感も備えていた。」
日比野がダンボールによる作品制作の着想を得たのは、初めてヨーロッパ旅行に出かけた大学2年の時で、パリのすり減った石畳や十年前に貼られたような色あせたポスターの色合いに魅せられてのことでした。大学にある売店のゴミ箱から集められたダンボールは、靴、ピアノ、グローブ、時計、ケーキと形を変え、ポップな作品へと生まれ変わっていきました。
日比野のこうしたダンボールによる作品群が一躍脚光を浴びるのは、1982年東京藝術大学大学院1年の時、第3回日本グラフィック展での大賞受賞がきっかけでした。東寺、グラフィック・アートの世界では、画面に数ミリの段差でもあれば、それは立体作品であり、印刷媒体には不適切なものと見なされていました。そこでは純粋な平面作品が求められ、わずかな凹凸も考えられておらず、そうした過去の慣例をくつがえしてしまった日比野の作品は、グラフィック・アートの世界に新風を吹き込みました。
その後の日比野の活動は、平面、立体作品という従来の表現領域の枠を超え、舞台美術、英三、店内装飾、パフォーマンスなどあらゆるアート・シーンに及び、常に変容する社会情勢に敏感に反応しながら独自の世界を展開してきました。
制作活動を開始した1982年以降現在までの作品約280点により、日比野芸術の全容を紹介する本展覧会は、現時点にとどまらず新たな次元へ進化を遂げようとする彼の表現世界を予感させます。展示された作品たちが、それぞれの時代の証人として私たちに語りかけてくるのを聞き取ることができるでしょう。
ホームページ
http://www.miyazaki-archive.jp/bijutsu/
展覧会問合せ先
TEL:0985-20-3792
会場住所
〒880-0031
宮崎県宮崎市船塚3-210 (県総合文化公園内)
交通案内
●JR 宮崎駅から
・「西1番のりば」発の宮崎交通バス4分、「山形屋前」で下車し、「宮交橘通支店前」(交番近く)で「文化公園」「古賀総合病院」、国富・綾方面行等に乗換え9分、「文化公園」または「文化公園前」下車すぐ
・「西2番のりば」発の宮崎交通バス(「古賀総合病院」「綾」「酒泉の杜」行) 14分、「文化公園前」下車すぐ
・タクシーで約15分

●JR 宮崎神宮駅から
・タクシーで約5分、徒歩で約20分

●宮崎空港から
・「1番のりば」発の宮崎交通バス12分、「宮交シティ」で下車し、「3番のりば」で「古賀総合病院」、国富・綾方面行等に乗換え20分、「文化公園前」下車すぐ
・「JR宮崎空港駅」発の列車10分程度、「宮崎」で下車JR宮崎駅からの案内と同様
・タクシーで約30分

●高速道路から
・宮崎西ICから 車で約15分、宮崎ICから 約20分
ホームページ
https://www.miyazaki-archive.jp/bijutsu/
宮崎県宮崎市船塚3-210 (県総合文化公園内)
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