タイトル等
リニューアル・オープン 総合開館20周年記念
「杉本博司 ロスト・ヒューマン」展
会場
東京都写真美術館
2階/3階展示室
会期
2016-09-03~2016-11-13
休催日
毎週月曜日
(ただし9/19 [月]、10/10 [月]は開館し、9/20 [火]、10/11 [火]は休館)
開催時間
10:00~18:00
(木・金は20:00まで、9/9[金]と9/10[土]は21:00まで)
※入館は閉館の30分前まで
観覧料
一般 1000(800)円 / 学生 800(640)円 / 中高生・65歳以上 700(560)円
※( )は20名以上の団体料金
※小学生以下および障害者手帳をお持ちの方とその介護者は無料
※第3水曜日は65歳以上無料
※10月1日 都民の日は無料
主催者
公益財団法人東京都歴史文化財団 東京都写真美術館
協賛・協力等
助成:公益財団法人朝日新聞文化財団
協賛:東京都写真美術館支援会員
協力:公益財団法人小田原文化財団/ヤマトロジスティクス株式会社/日本貨物航空株式会社/株式会社鴨川商店/山口製材株式会社/株式会社コルグ/YEBIS GARDEN CINEMA
概要
東京都写真美術館はリニューアル・オープン/総合開館20周年記念として「杉本博司 ロスト・ヒューマン」展を開催します。杉本博司は1970年代からニューヨークを拠点とし、<ジオラマ><劇場><海景>などの大型カメラを用いた精緻な写真表現で国際的に高い評価を得ているアーティストです。近年は歴史をテーマにした論考に基づく展覧会や、国内外の建築作品を手がけるなど、現代美術や建築、デザイン界等にも多大な影響を与えています。

本展覧会では人類と文明の終焉という壮大なテーマを掲げ、世界初発表となる新シリーズ<廃墟劇場>に加え、本邦初公開<今日 世界は死んだ もしかすると昨日かもしれない>、新インスタレーション<仏の海>の3シリーズを2フロアに渡って展示し、作家の世界観、歴史観に迫ります。

展覧会はまず、文明が終わる33のシナリオから始まります。「今日 世界は死んだ もしかすると昨日かもしれない」という杉本自身のテキストを携え、《理想主義者》《比較宗教学者》《宇宙物理学者》などの遺物と化した歴史や文明についてのインスタレーションを巡り歩きます。これは2014年パレ・ド・トーキョー(パリ)で発表し、好評を博した展覧会を東京ヴァージョンとして新たに制作したもので、自身の作品や蒐集した古美術、化石、書籍、歴史的資料等から構成されます。物語は空想めいていて、時に滑稽ですらあります。しかし、展示物の背負った歴史や背景に気づいた時、私たちがつくりあげてきた文明や認識、現代社会を再考せざるを得なくなるでしょう。

そして、本展覧会で世界初公開となる写真作品<廃墟劇場>を発表します。これは1970年代から制作している<劇場>が発展した新シリーズです。経済のダメージ、映画鑑賞環境の激変などから廃墟と化したアメリカ各地の劇場で、作家自らスクリーンを張り直して映画を投影し、上映一本分の光量で長時間露光した作品です。8×10大型カメラと精度の高いプリント技術によって、朽ち果てていく華やかな室内装飾の隅々までが目前に迫り、この空間が経てきた歴史が密度の高い静謐な時となって甦ります。鮮烈なまでに白く輝くスクリーンは、実は無数の物語の集積であり、写真は時間と光による記録物であるということを改めて気づかせてくれるこれらの作品によって、私たちの意識は文明や歴史の枠組みを超え、時間という概念そのものへと導かれます。その考察は、シリーズ<仏の海>でさらなる深みへ、浄土の世界へと到達します。<仏の海>は10年以上にわたり作家が取り組んできた、京都 蓮華王院本堂(通称、三十三間堂)の千手観音を撮影した作品です。平安末期、末法と呼ばれた時代に建立された仏の姿が、時を超えていま、新インスタレーションとなって甦ります。

人類と文明が遺物となってしまわないために、その行方について、杉本博司の最新作と共に再考する貴重な機会です。ぜひご高覧ください。
イベント情報
連続対談
文明の終焉という壮大なテーマについて、歴史・思想的側面から文化まで幅広く掘り下げる対談です。
浅田彰 (批評家、現代思想)×杉本博司
都築響一 (写真家、編集者)×杉本博司
日時 9月3日(土) 14:00―16:30
会場 東京都写真美術館 1階ホール
定員 190名 (整理番号順入場/自由席)
入場料 無料/要入場整理券
当日10時より1階ホール受付にて入場整理券を配布します。

映画『杉本博司 作 朗読能「巣鴨塚」』
杉本博司は、東京裁判A級戦犯・板垣征四郎が収監中の巣鴨プリズンでうたった漢詩を元にした謡曲: 修羅能「巣鴨塚」を書き下ろし、能公演化をめざす創作活動を始めました。その起ち上げから、実験的に試演された朗読能『春の便り~能「巣鴨塚」より~』公演(2015年)までの記録映像を上映します。
主催・制作 公益財団法人小田原文化財団
作・構成・出演 杉本博司
作調 亀井広忠
出演 余貴美子、大島輝久 他
日時 10月29日(土) 14:00 / 18:00 (各回入替制・開場は上映30分前)
会場 東京都写真美術館 1階ホール (定員190名)
上映時間 1時間30分
入場券 1,000円
当日10時より1階ホール受付にて販売 (入場整理番号付) 整理番号順入場/自由席 ※未就学児の入場不可
お問合せ 小田原文化財団 info@odawara-af.com Tel:03-3473-5235 (平日 11:00―17:00)

展覧会担当学芸員によるギャラリートーク
会期中の第2・第4金曜日 14:00より、担当学芸員による展示解説を行います。
展覧会チケットの半券(当日消印)をご持参のうえ、3階展示室入口にお集まりください。
ホームページ
http://topmuseum.jp/contents/exhibition/index-2565.html
会場住所
〒153-0062
東京都目黒区三田1-13-3 恵比寿ガーデンプレイス内
交通案内
当館の最寄駅は「恵比寿」です。
JR 恵比寿駅東口より 徒歩約7分
東京メトロ 日比谷線 恵比寿駅より 徒歩約10分

当館には専用の駐車場はございません。
お車でご来場の際は近隣の有料駐車場をご利用ください。
ホームページ
https://topmuseum.jp/
会場問合せ先
03-3280-0099
東京都目黒区三田1-13-3 恵比寿ガーデンプレイス内
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