2014年からの「祈り」のシリーズで、2017年のファン・デ・ナゴヤ展まで続くシリーズです。
空中から吊られた無数の鳴らないオルゴール。螺子を巻いても機械は動くが音は出ない。
沈黙を黙祷にたとえて空白の音、時間に耳を傾ける行為。
ただし中に一台だけ音の出るオルゴールが混ざる事を鑑賞者は知らされます。
それは希望を象徴した物です。
無病息災を祈る事から始まった祇園祭の期間に合わせて、ギャラリーの中でも小さな祈りの空間が存在しています。
天災、人災、色々なニュースを目にしない事はない昨今。
あえて祈るという事を切り取り対峙してみたいと思います。