タイトル等
河井寬次郎と棟方志功
日本民藝館所蔵品を中心に
美術は理想に迫れば迫るほど美しく、
工藝は現実に交われば交わるほど美しい。
―柳宗悦『工藝の美』より
会場
千葉市美術館
会期
2016-07-06~2016-08-28
休催日
8月1日(月)
開催時間
10時~18時
(金・土曜日は20時まで)
※入場受付は閉館の30分前まで
観覧料
一般 1200(960)円、大学生 700(560)円
*小・中学生、高校生、障害者手帳をお持ちの方とその介護者1名は無料
*( )内は前売り、団体20名以上、および千葉市内にお住まいの65歳以上の方の料金
*前売券は千葉市美術館ミュージアムショップ(6月26日まで)、およびローソンチケット(Lコード:35089)、セブン-イレブン(セブンチケット)、千葉都市モノレール「千葉みなと駅」「千葉駅」「都賀駅」「千城台駅」の窓口(8月28日まで)にて販売。
*セブンチケットではお得なペアチケットも販売。詳しくはホームページをご覧ください。
主催者
千葉市美術館、NHK千葉放送局、NHKプロモーション
協賛・協力等
監修協力:日本民藝館 協力:高久国際奨学財団
概要
民芸運動の創始者として世界的に知られる柳宗悦(1889-1961)が創設した日本民藝館には、その考えに賛同し、支えた個人作家の作品が収蔵されています。
柳の思想に共鳴した陶芸家・河井寛次郎(1890-1966)と板画家・棟方志功(1903-75)は、よき協力者として柳を実践面で支えた作家たちでした。柳が唱えた「民芸」の考え方は、さまざまな人々や社会に影響を与えましたが、全国各地の職人たちが作り上げた「もの」の美しさから学び、尊んだ河井や棟方のような個人作家の存在は、民芸運動の推進役となって活動を支えました。
河井は1921(大正10)年に中国をはじめとする古陶磁の技法に精通した新進の陶芸家として登場しました。しかし、自らの個展開催中に柳が朝鮮半島で収集した李朝(朝鮮時代1392-1910)の陶磁器の展覧会を見たことによって、技術偏重の姿勢を反省するようになりました。やがて二人は出会い、河井の後輩であった陶芸家・濱田庄司(1894-1978)とともに「民芸」という言葉を創案しました。
1936(昭和11)年、民芸運動の拠点として東京・駒場に日本民藝館が開設されます。民藝館の建築中に棟方は当時としては大作の板画《大和し美し》をきっかけに柳たちと出会いました。その後、制作のジャンルは異なりながらも河井と棟方は生涯を通して、師弟として相互に影響を与え合うことになります。河井と棟方、そして柳の交流は日本民藝館のあゆみそのものでもあったのです。
日本民藝館が所蔵する河井と棟方の作品は、柳という稀有な思想家がみずからの眼によって収集し、展覧会や出版物で紹介した作品が中心です。その中には、棟方が河井に捧げた板画《鐘溪頌 (しょうけいしょう)》をはじめ、二人の芸術家を語る上で欠かせない作品が数多くあります。また、棟方の作品は柳の案によって河井、濱田をはじめとする個人作家や職人たちの協力を得て表装が施されたものもあり、他のコレクションには見られない特徴となっています。
2015年は棟方の歿後40年、2016年は日本民藝館の創設80周年であり、河井の歿後50年です。本展は日本民藝館が所蔵する二人の芸術家の貴重な作品を中心とした約240点によって、日本の美術史上稀な芸術の共鳴と、その機会を生み出したひとりの思想家の眼を紹介するものです。
*棟方志功は、板の生まれた性質を大事に扱い、木の魂をじかに生み出すために、「板画(はんが)」という言葉を用いています。
イベント情報

記念講演会 (事前申込制)
「歓喜の二人~歓の巻・河井寛次郎~」
日時:7月24日(日) 14:00より (13:30開場予定) 11階講堂にて
講師:鷺 珠江 (河井寬次郎記念館学芸員/河井寬次郎令孫)
定員:150名 聴講無料
*申込締切 7月13日(水)[必着]

「歓喜の二人~喜の巻・棟方志功」
日時:8月20日(土) 14:00より (13:30開場予定) 11階講堂にて
講師:石井頼子 (棟方志功研究家/棟方志功令孫)
定員:150名 聴講無料
*申込締切 8月10日(水)[必着]


記念茶話会 (事前申込制)
河井寬次郎は五条坂の自宅で日々お茶を楽しみました。その暮らしは故郷である島根県安来の人々の家庭茶に由来します。棟方志功も河井宅で過ごした経験から、自宅でお茶を楽しむようになります。作法のいらないお茶ですので、お気軽に平服でお越しください。
寛次郎の器で楽しむお茶
日時:7月23日(土)
[1] 11:00~12:30 [2] 14:00~15:30 [3] 16:30~18:00
講師:鷺 珠江
*申込締切 7月13日(水)[必着]

棟方志功流 お茶の楽しみ
日時:8月21日(日)
[1] 11:00~12:30 [2] 14:00~15:30
講師:石井頼子
*申込締切 8月10日(水)[必着]

対象:中学生以上 定員:各回10名 参加費:一席 1,000円


ファミリー・プログラム (事前申込制)
「こんな顔みっけ! ~木の粘土でお面をつくろう~」
親子一緒に、身近なものの中から色々な顔を見つけていきます。見つけた顔は、最後に木の粘土でお面にして持ち帰りましょう。
日時:8月14日(日) 13:30より 11階講堂にて
対象:小学1~6年生の親子
定員:10組20名
参加費:500円/組
*申込締切 8月4日(木)[必着]

【申込方法】
上記イベントについては、往復はがきまたはホームページからお申し込みください。往復はがきの場合は、郵便番号・住所・電話番号・氏名・希望のイベント名・参加人数(2名まで)を明記の上、〒260-8733 千葉市中央区中央3-10-8 千葉市美術館 イベント係 までお申し込みください。
*お申し込みは1つのイベントにつき1通、応募多数の場合は抽選。
*記念茶話会参加希望の方は、希望日時も明記してください。
*ファミリー・プログラム参加希望の方は、2人分の氏名・子どもの学年・当日連絡可能な連絡先を明記してください。


ギャラリートーク
担当学芸員による:7月6日(水) 14:00より
ボランティアスタッフによる:会期中の毎週水曜日(7月6日を除く)
*水曜日以外の平日の14:00にも開催することがあります。
*混雑時は中止する場合があります。


市民美術講座
「河井と棟方、その広大な世界」
日時:7月30日(土) 14:00より (13:30開場予定) 11階講堂にて

「昭和30年のアヴァンギャルド―実験工房と実験茶会―」
日時:8月13日(土) 14:00より (13:30開場予定) 11階講堂にて

講師:藁科英也 (当館学芸課長代理)
各先着150名 聴講無料


「中学生のためのギャラリークルーズ '16」
子どもだけでの来館と鑑賞を美術館ボランティアスタッフがサポートします。1人でもグループでも参加可。夏休みの宿題(展覧会鑑賞)にも対応できます。参加希望の方は8階展示室へお越しください。
日時:7月22日(金)、23日(土) 10:00~15:00 随時受付 (所要時間30分程度)


特別企画 「美術館で縁日気分!!」
「千葉の親子三代夏祭り」にあわせて、花輪茶之介さんによる飴細工の実演ほか、様々なお楽しみブースをご用意します。大人も子どもも縁日気分をお楽しみください。
日時:8月21日(日) 13:00~17:00 1階さや堂ホールにて
*会場の出入りは自由です。

*講演会やイベントは予告なく変更される場合がございます。恐れ入りますが、当美術館ホームページをご確認ください。
ホームページ
http://www.ccma-net.jp/exhibition_end/2016/0706/0706.html
会場住所
〒260-8733
千葉県千葉市中央区中央3-10-8
交通案内
[JR千葉駅東口より]
■徒歩約15分
■千葉都市モノレール県庁前方面行「葭川(よしかわ)公園駅」下車 徒歩5分
■京成バス(バスのりば7)より大学病院行または南矢作行にて「中央3丁目」下車 徒歩2分
■JR千葉駅へは東京駅地下ホームから総武線快速千葉方面行で約42分

[京成千葉中央駅東口より]
■徒歩約10分

[東京方面より車では]
■京葉道路・東関東自動車道で宮野木ジャンクションから木更津方面へ、貝塚IC下車、国道51号を千葉市街方面へ約3km、広小路交差点近く

*地下に、区役所と共用の機械式駐車場があります。(無料)
車高155センチを超える車の駐車スペースが少ないため、お待ちいただくことがあります。
混雑時はご不便をおかけすることもありますので、公共交通機関でのご来館をお願いします。
ホームページ
https://www.ccma-net.jp
千葉県千葉市中央区中央3-10-8
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