芸術として表現される動物には、哺乳類や鳥類、魚類といった、目にする機会の多い身近な存在から、龍や玄武のように伝説上の生きものまで、さまざまな種類が見られます。それは、動物の容姿や動きが非常に魅力的で、芸術家たちが自らの作品にその姿を映そうとした証しといえます。日本画の動物からは、生命の温もりと作家が寄せる親愛の情が感じられ、彫刻や工芸作品では、多様な材質と技法によって生きものが力強くまた華麗に表わされており、その造形美は観る者を惹きつけてやみません。
本展覧会では、子どもたちに人気のパンダや兎などのかわいい動物から、龍や虎のようにかっこいい動物まで、いろいろな生きものの姿をご紹介します。動物園へ行くように、動物だらけの美術館へ遊びにいらしてください。