タイトル等
生誕100年 ヴィフレド・ラム展
―変化するイメージ―
会場
横浜美術館
会期
2002-10-26~2003-01-13
休催日
木曜日、12/29~1/3
開催時間
10:00~18:00。金曜日は20:00まで(入館は閉館の30分前まで)
観覧料
一般 1200(1000)円
大高生 800(700)円
中小生 400(300)円
※( )内は20名以上の団体料金
主催者
横浜美術館、神奈川新聞社、TVKテレビ
概要
ヴィフレド・ラム(1902~1982)はキューバ中部の町サグア・ラ・グランデで生まれた。父は中国人、母はアフリカとスペインの血をひく。幼少の頃から豊かな想像力に恵まれたラムは、詩人か画家以外の職業は考えられなかったという。ハバナの美術学校で学んだ後、念願のスペイン留学に出発する。ボッスやゴヤなど古い西洋絵画に心酔して技術を磨く一方、マドリードの知識人サークルに出入りし、マティスやピカソの前衛芸術にも共感した。14年に及ぶスペイン滞在中には多くの苦難を乗り越えねばならなかった。愛するものの死、そしてスペイン内戦では共和派に協力する。やがてパリに移り、ピカソに温かく迎えられる。アフリカ彫刻を思わせる人物画を描いて注目を集める。シュルレアリスムの詩人アンドレ・ブルトンとの出会いは、ラムの詩的な想像力の解放をうながした。こわばった人物像は流麗な線で和らぎ、新しいかたちが次々に生まれていった。第二次大戦をさかいに再び故国キューバの土を踏んだとき、人としても芸術家としても成熟していたラムは、己の進むべき道を見定めることができた。
ラムの円熟期の作品には男と女、人間と植物や動物などが合体したイメージが繰り返し登場する。それらは互いに結び合い、また対立しながら、空間を神秘的なエネルギーで満たす。ある時は優美なエロスで見るものを魅了し、ある時は鬼神のように威嚇する。まさに変幻自在な彼等の織りなすドラマは、変化してやまない世界そのものを象徴していると言えよう。そうしたラムのイメージの根源にアフリカの聖霊や錬金術のシンボルがかいま見える時、私たちはキューバ、アフリカ、ヨーロッパ、さらには中国につながる、人類の知恵へと誘われることになるだろう。

本展は、生誕100年を記念してラムの画業を回顧する日本で初めての試みである。
世界各地に所蔵される絵画約70点、素描約30点、版画約20点にブロンズ彫刻、陶器を加えて構成。初期から晩年までの創作活動を時代毎に以下の4章に分けて紹介する。
【1.画家を目指して:キューバ、スペイン時代/2.出会い:パリ、マルセイユ/3.帰郷:アンティル諸島とキューバ/4.旅人:再びヨーロッパへ】
ホームページ
http://www.yaf.or.jp/yma/
展覧会問合せ先
045-221-0300
会場住所
〒220-0012
神奈川県横浜市西区みなとみらい3-4-1
交通案内
1. 電車
みなとみらい線 (東急東横線直通) 「みなとみらい」駅 <3番出口>から、マークイズみなとみらい<グランドガレリア>経由 徒歩3分、または<マークイズ連絡口>(10時~)から徒歩5分。
JR (京浜東北・根岸線)・横浜市営地下鉄「桜木町」駅から<動く歩道>を利用、徒歩10分。

2. バス
桜木町駅から、市営バス156・292系統で「横浜美術館」下車。

3. 車
桜木町駅前から日本丸方面へ入る。または桜木町駅前から紅葉坂交差点を右折してMM21地区へ入り、美術館へ。
横浜駅からは高島町MM21地区入口を通って美術館へ。
いずれも3~5分 (首都高「みなとみらい出入口」も利用できます)。

4. 自転車・自動二輪車
横浜美術館には自転車・バイクの駐輪場がございません。周辺の有料駐輪場をご利用ください。
ホームページ
https://www.yaf.or.jp/yma/
神奈川県横浜市西区みなとみらい3-4-1
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