フィルムを使用する「銀塩写真」は、カメラのデジタル化に伴い、市場規模が急速に縮小し消滅しつつあります。
それは銀塩写真でしか表現できない独特の風合いや長い間培われてきた暗室作業等の手仕事、技術、その周辺機器が失われる事でもあります。
ミュージシャンが様々な楽器を奏で、多彩な表現が出来る様に、画家が筆や絵の具を使い分けられる様に、私たち写真家も表現手段の選択肢として次の世代の為にもフィルムや印画紙を残していきたいのです。今回は東京で開催したゼラチンシルバーセッション2015年と2007年の作品で展示構成します。