深沢幸雄(1924~)は、山梨県に生まれ、1950年から千葉県市原市にアトリエを構えて活動しています。戦災での負傷をきっかけに絵画から転向し、銅版画を独学で習得しました。その作品は、のちにメキシコ政府から文化勲章を授与される等、国内外で高く評価されています。
本展では、各時期を代表する作品を展示して、多様な技法の重なりが生み出す詩情豊かな作風と、92歳を迎える現在に至るまで追求し続ける、深沢の銅版画の表現をご紹介いたします。
また、深沢とともに戦後の版画を代表して活躍した浜口陽三、池田満寿夫、深沢に学んだ夭折の銅版画家・清原啓子の作品をあわせてご紹介いたします。