池田良二は1947(昭和22)年、根室市に生まれ、根室高校を卒業後上京し、武蔵野美術大学で油彩を学びました。
1975(昭和50)年、28歳の時から独学で銅版画の制作を開始します。イギリス、カナダなどに滞在制作を行い複数の銅版技法を駆使した静謐でモノトーンの深淵なる世界の版画作品を国内外のコンクールで発表し、受賞を重ね高い評価を受けます。
2008(平成20)年、故郷根室市においてアートプロジェクト「落石計画」を立ち上げ、地域と密接な協働の中から生まれる文化創造、発信を目指しています。
2009(平成21)年、紫綬褒章を受章。銅版画家として、現代日本を代表する作家の一人です。
本展では、池田良二の40年に渡る制作活動の各時代の代表的な作品と最新作を含め約70点展示し、現在進行形で発信され続ける道東の美術をご紹介します。