さいたま市在住の美術家・福田尚代は使いかけの消しゴムや色鉛筆、何度も読んだ本等を用いて作品とします。そして作品を作り出す過程は、「作品を制作する」というよりも、日常の中で作品が生み出されると言った方が良いほど、日々の営みの中で時には無意識的に進んでゆきます。福田の作品が非常に繊細であり、また簡素な作業で生み出されたものであっても、私たちに鮮やかな印象を残すのは、本人とモノとが共有する固有の時間と背景が作品の根底にあるからでしょう。
本展は当館がこれまで収集した作品に加え、平成27年度に新たに収蔵した作品で構成し、作家と本、言葉の関係性を紹介するものです。
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