ナイーヴには、「素朴な」とか「純真な」という意味があります。
19世紀後期から、アンリ・ルソーやボンボワなど優れた素人の画家が現れます。アカデミックな理論や技術に無縁で「素朴な絵画」を描きました。身近な生活に取材し、明るい色彩を用い、緻密な描写などが特徴です。一見して稚拙で、子供の絵のように見えますが、人間の優しさや自由、夢などを率直に活写しています。
このような絵画は、ピカソやミロ、シャガールなど多くの巨匠にも影響を与えたばかりでなく、彼らも独自な「ナイーヴな絵画」を創作しました。
本展では、彼等の他に岡本太郎や山下清などの作品も含めて、国内外の作品約140点を展示します。